デシケータで真空脱泡(メモ)
前職で実験室でちょっと脱泡するときに真空デシケータ+真空ポンプを使っていたので、メモ。
ググると自作している人がいる:
- http://gareki.blog.so-net.ne.jp/2012-12-02 アルミの寸胴鍋にソケットをつけて自作している。
デシケータは実験用の樹脂製のもの。ポリカーボネートがもたない溶媒や高温なものには使えない。
デシケータには、穴が開いた板が底に欲しい。泡で樹脂が溢れても、その樹脂が下に流れていれば、容器が樹脂に沈まずに取り出せる。真空計があると、動作を目視できるので便利。
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- 10万円位
デシケータとポンプを組み合わせるのもあり:
デシケータは、いろいろある。
- アズワン 真空ポリカデシケーター コック、真空計付き
- 内径245mm、9リットル
- 2万円くらい
- サンプラテック コック、真空計付き - 内径230mm、9.9リットル
- 2万円くらい
- http://n2factory.shop-pro.jp/?pid=24630504
- 12万円
- 撹拌棒が取り付けられる真空デシケータ
真空ポンプは、オイルレスがいい。ミストフィルタをつけておくのもありだけど。
ポンプは、オイルを使うロータリーポンプと、ダイアフラム型のものがある。ロータリーポンプは安価でよく引く。オイルミストを入れれば、オイルの飛沫が舞うこともないし、逆流防止機能がついているから、オイルが装置側に逆流することもないのだけど、油が入ってるのが心理的に抵抗感がある。ダイアフラム型は、その点は、安心。脱泡用途なら十分引く。
- ダイアフラム型ドライ真空ポンプ
- 2万円くらい
- 6/7リットル/min、6.65kPa
真空ポンプというほど引かないけど、真空ピンセットとかに使ってたやつ:
- リニコン真空ポンプ
- 2万円くらい
- -33kPaで、大気圧の1/3くらいしか引かないけど、サンプルのチャックとかに使ってた。手のひらサイズで外付けのコンデンサもないので、手軽ではある。
デシケータとポンプは、チューブでつなぐ。間にT字バブルを入れて、排気したあと、ポンプにつながっているチューブを大気圧に戻す(オイルを使っていないなら、不要かもだけど)、またデシケータを大気圧に戻せるようにしておく。