デシケータで真空脱泡(メモ)

前職で実験室でちょっと脱泡するときに真空デシケータ+真空ポンプを使っていたので、メモ。

ググると自作している人がいる:

デシケータは実験用の樹脂製のもの。ポリカーボネートがもたない溶媒や高温なものには使えない。

デシケータには、穴が開いた板が底に欲しい。泡で樹脂が溢れても、その樹脂が下に流れていれば、容器が樹脂に沈まずに取り出せる。真空計があると、動作を目視できるので便利。

デシケータとポンプを組み合わせるのもあり:

デシケータは、いろいろある。

真空ポンプは、オイルレスがいい。ミストフィルタをつけておくのもありだけど。

ポンプは、オイルを使うロータリーポンプと、ダイアフラム型のものがある。ロータリーポンプは安価でよく引く。オイルミストを入れれば、オイルの飛沫が舞うこともないし、逆流防止機能がついているから、オイルが装置側に逆流することもないのだけど、油が入ってるのが心理的に抵抗感がある。ダイアフラム型は、その点は、安心。脱泡用途なら十分引く。

真空ポンプというほど引かないけど、真空ピンセットとかに使ってたやつ:

  • リニコン真空ポンプ
    • 2万円くらい
    • -33kPaで、大気圧の1/3くらいしか引かないけど、サンプルのチャックとかに使ってた。手のひらサイズで外付けのコンデンサもないので、手軽ではある。

デシケータとポンプは、チューブでつなぐ。間にT字バブルを入れて、排気したあと、ポンプにつながっているチューブを大気圧に戻す(オイルを使っていないなら、不要かもだけど)、またデシケータを大気圧に戻せるようにしておく。