iOS8と雰囲気の世界

iOS8の発表を見ていると、雰囲気をキーワードにするとおもしろいと思ったので、メモしてみます。

2014年になって、O2O (Online 2 Offline)、ウエアラブル、そして身の回りのモノや現象がネットとリアルタイムで同期するIoT (Interne of Things)が話題になっています。スマートフォンの可能性がひと通り探索しつくされて、他社よりもよりユーザの目を奪う、ユーザの時間を獲得できる手段はなにかを求めているためだろうと思います。

雰囲気とは

辞書をひくと、雰囲気は、その場にかもし出されている気分やムード、または天体をとりまく大気のことを指します。ここでは、なーんとなくただよっているムードとでもしておきます。

雰囲気は、自分が感じ取るものと、自分が出す場合とがあります。雰囲気を感じ取ったら、それをそうだねと黙って感じ取るだけの場合と、なにかしらの反応を返す場合があります。

iBeaconは雰囲気そのもの

iOS7で新しいローケーション技術としてiBeaconが導入されました。これはiOSデバイスが常時Bluetooth Low Energy技術を利用したビーコンに反応する技術です。例えば、自社のアプリにビーコンの処理を入れておけばユーザが店舗に近づいたときに設置されたビーコンを検出して適切なタイミングで適切な通知を送れるため、O2Oの切り札として注目されています。

iBeaconは雰囲気そのものです。ビーコンが出す側、iOSデバイスが感じ取る側です。反応するのはビーコン検出を実行しているアプリケーションです。ビーコンが周囲に出している情報をiOSデバイスが嗅ぎ取ります。iOSデバイスは常時ビーコン検出をしていて、検出したビーコンが検出条件に一致すればそのアプリケーションに通知します。

アプリケーションがビーコンに反応して出せる反応は、iOS7では微妙です。iOS7はユーザが画面を見ることが前提だからです。たとえローカル通知でロック画面に情報表示ができても、iOSデバイスがポケットの中にあっては意味がありません。かといって音や振動で通知すれば、迷惑だと嫌われます。

iOS7は、ロック画面を表示した瞬間にビーコンを検出する、notifyOnDisplayというiBeacon独特のバックグラウンド検出モードがあります。これはiOSデバイス単体でかつユーザが画面を見る利用場面が前提のiOS7にあわせた、うまいモードです。

でも、これではちょっと不満です。

iWatchが使うだろうANCSは、雰囲気を伝えるもの?

実はiOS7にはApple Notification Center Service (ANCS)という機能が入っています。

これはiOSの通知情報をそのまま、Bluetooth Low Energyで、周辺デバイスに流す仕様です。雰囲気メガネがこれを使って実装されています。

iOS5から導入されたCoreBluetoothフレームワークで、iOSアプリケーションは任意のBluetooth Low Energyデバイスと直接通信ができるようになりました。このおかげでガジェットを販売するベンチャーがたくさん誕生してきたのです。

しかし、iOSの通知情報はiOSアプリケーションからは取得できません。それはiOSだけが知っている情報です。このANCSは周辺デバイスにその通知情報をたれながす仕様です。発売が噂されるiWatchのように、ウエアラブルと呼ばれるジャンルのデバイス、ユーザが直接身につけ続けるなにかのための仕様なのでしょう。

ANCSも雰囲気を醸し出す技術です。通知情報は、iCloudからくるものや、アプリケーション、あるいはiBeaconに反応したアプリケーションが出す通知があります。それらの通知情報はユーザが持っているiOSデバイスに一度集約されて、そこからANCSで周辺デバイスに通知されます。

クラウドや周辺環境を含めた雰囲気的な通知情報を、一度iOSデバイスが嗅ぎ取り集約して、ANCSデバイスに中継する流れです。

iBeaconの登場と同時にANCSなデバイスがあれば、おもしろかっただろうにと思います。実際にはiWatch的なデバイス自体がBLEを搭載しているわけですから、iBeaconの検出であればそのデバイス単体でできてしまうでしょうから、ANCSはいらないのかもしれませんが。

iOS8と雰囲気

HealthKitは、Bluetooth Low Energyなどの生体情報をiOS自体が取得して集積するサービスです。iWatch的なデバイスは、いまさら腕時計といわれちゃいますが、健康とかロギングしちゃいます、心拍のゆらぎで疲労度とかチェックできますとなると、身につけておく理由づけができるから、毎日身につける習慣付けになるんだろうなって思っています。

いまさら、うでどけい、とふつー思いますよね。メインはANCSの通知系サービスの習慣付けかもしれませんけど、電池をバカ食いしてあんまり実用でないとしても、最初の身につける習慣付けまでの撒き餌さとしては、ありなんだろうなと。

HomeKit。これはSiriの音声コマンドでいろいろ操作ができるようになるものなんですけど、iOS8でSiriが常時稼働になるんです。さすがに既存のiOSデバイスでは電池消費量がでっかすぎるでしょうけど、音声検出用の超低消費電力回路は発表されているので、次のiPhoneあたりはハードが対応しているのかもしれません。あるいは、家に常設する新しいタイプのデバイスを出してくるか。

こういう流れを見ていると、雰囲気というキーワードでみてきましたけど、ユーザがいちいち画面をみるって不自然でしょう? と思えてきます。実際街なかでスマフォ片手に歩いている人とかを見かけますけど、不自然です。車運転している人すらいて、危険すぎます。

もう意識しなくても、虚空に向かって話をすれば、ソーシャルメディアの投稿も、メールの送受信も出来る程度に雰囲気的な世界になるんだろうなって思います。

そのとき、ユーザの活動時間の争奪戦の勝者は、どこになっているんでしょう。アプリで差別化できるとは思えません。だって、画面を見ること自体が、不自然な世界なのですから。勝利要素として、iWatch的なハードウェアを持っていることだけは、確実だと思います。

最後にここまで書いといてなんなのですが

感触が雰囲気的なものに移行していくと思うので、ソーシャルメディアとかゲームとか、今の時点で見逃せない視点だと思って書きだしたんですけど、

まじめに書こうとすると、テンションあがらなくて、ものすごくつまんないことしか書けないです。

アマゾンからの出版メモ

iBeaconハンドブック 出版のお知らせと雑感 で書いていますが、3月末にKindle本として出版したiBeaconハンドブックを、その後プリント・オン・デマンドを利用して紙書籍として出版できました。電子出版およびプリント・オン・デマンドを利用する方の参考になればと思い、その流れや販売方法ごとのロイヤリティなどをまとめます。

Amazonを利用した出版

アマゾンを利用した出版は、Kindle Direct Publishing(KDP)を通した電子書籍出版、そして米国アマゾン子会社のCreatespace社のプリント・オン・デマンドを利用した紙書籍の出版があります。

プリント・オン・デマンド・サービスは lulu社 なども有名ですが、ロイヤリティや印刷コストにさほどの違いがなく、Createspace社からだとアマゾンのロイヤリティが高く、書籍登録なども素早さそうだったので、利用するのはアマゾンにしぼりました。

出版のパターンは、電子書籍のみ、紙書籍のみ、電子書籍と紙書籍を合わせて販売の3つがあります。今回は、まずKindleで出版し、その後Createspace社のプリント・オン・デマンドで紙書籍を出しました。

KDPのロイヤリティは通常は35%です。他の電子書籍ストアや自分のブログなどで販売せずKDP限定販売とすることなどの条件を満たせば、70%ロイヤリティの設定ができます。この設定は90日単位で設定できます。

今回は初期の需要を高いロイヤリティで回収して、その後に販売チャネルを広げてKindleでは届かないところにも届くようにすることにしました。この限定販売には紙書籍は対象に含まれません。紙書籍はどこで販売していてもよいです。

紙書籍の流通は、Createspace社から著者自身が買い取り販売する、Createspace社のeStoreで販売する、Amazonで販売する、提携する流通業者を通して販売する、がそれぞれ選択できます。Crestespace社は、Amazonや流通を利用しない、プリント・オン・デマンドのみの利用もできます。Createspace社は米国アマゾンの子会社なので、米国Amazonへの登録の素早さ(1週間程度)およびロイヤリティの高さが魅力です。

原稿の作成と版組

原稿はMarkdownという記法を使いました。Pandocというフォーマット変換ツールで、Markdown形式からepub3形式とPDF形式の原稿を生成しています。

KDPの入稿フォーマットはいくつかありますが、epub3形式で入稿しました。Kindleは入稿した原稿をKindle独自のフォーマットに内部で変換します。Kindle独自フォーマットには、アマゾンのサイトまたはオフラインでKindle previewというパソコン・ソフトで変換とプレビュができます。ほぼepubのままでよかったのですが、数式に使っているMathXMLはKindleは対応していないようで、エラーになりました。数式部分はHTMLで数式っぽく見えるように書きました。

CreateSpace社はPDF形式で入稿します。PDFの生成は、pandocからLaTeXソースを生成して、それをスクリプトで処理してLuaLaTeXで組版をしています。LuaLaTeXはMacTexに含まれているものを利用し、Macのヒラギノフォントを利用しました。

原稿生成のスクリプトは https://github.com/reinforce-lab/pandoc_kindle_sample で公開しています。

KDPでの出版

出版自体は、iBeaconハンドブック 出版のお知らせと雑感 に書いたので省略します。

ロイヤリティの振り込み口座に、日本国内の口座が登録できるようになっています。2014年3月では登録できなかったのですが、4月から登録可能になったようです。銀行リストの中には、ジャパンネット銀行もあります。

いままでは海外送金の扱いで、その手数料を小さくするために新生銀行に口座を開設する方法がよく紹介されていましたが、今後はそのような必要はありません。

CreateSpace社からの出版

原稿はPDFで入稿します。表紙は、

  1. オンラインのツールでいくつかのデザインテンプレートをもとに作成,
  2. プロフェッショナルに依頼する (500ドル程度から),
  3. 自分でPDF形式で入稿,

の選択肢があります。オンラインのツールは写真やテキストを差し替えて見栄えの良い表紙が作れます。今回はKindle本にデザインしていただいた表紙があったこと、オンラインツールは英数のみで日本語は入力できないことから、3の自分でPDF形式で入稿しました。表紙データは背表紙部分も含むため、原稿本文のページ数が決定した後に作成します。

本文と原稿を入稿するとCreatespace社での内容審査がおこなわれて、承認されると出版可能状態になります。

紙書籍には必ずISBNの割り当てが必要になります。これは流通がISBNを使うからです。内容を更新して版が変われば、ISBNも更新します。ISBNは、

  1. Createspace社の無償割当て,
  2. 35ドルまたは99ドルでCreatespace社から買取る,
  3. 日本で自分で買い取る,

の3通りがあります。Createspace社の無償ISBN割り当ては、出版社名がCreatespace社になります。有償のものであれば出版社名などは自分で設定できます。また日本で自分でISBNを買い取るり、それを割り当てることもできます。日本でのISBN取得費用は10冊単位で2万円程度、2年更新です。

Creaetspace社の無償番号を使うと、ISBNの分類が洋書になるらしく、日本アマゾンでは例え日本語で書かれていても洋書扱いになります。

出版時には、KDPの時と同じく源泉徴収と受け取り口座の設定が必要です。源泉徴収は米国外居住者であることを証明するEINを入力するだけです。受け取り口座は米国内の口座のみが指定できます。口座がないときは小切手受け取りになります。

私はまず小切手受取りにしました。国内で小切手を換金するには5000円程度の手数料がかかります。支払いは月末締め翌々月末支払いなので支払いが発生するようであれば三菱東京UFJ銀行のカリフォルニアアカウント・プログラムで開設して登録してみようと思っています http://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/kouza/cali/

プリント・オン・デマンドの料金とロイヤリティ

著者自身が買い取る場合の価格と送料、またロイヤリティは https://www.createspace.com/Products/Book/ から計算できます。

プリント・オン・デマンドは1冊でも100冊でも冊数にかかわらず、1冊あたり定額です。流通チャンネルは、米国アマゾン、Createspace社のeStore、その他の流通卸などを選択できます。それぞれのロイヤリティもオンラインで見積もれます。販売価格にそれぞれのチャネルごとのロイヤリティをかけたものから、プリント・オン・デマンドの印刷料金を引いたものが表示されます。

iBeaconハンドブックだと、米国の標準的な書籍サイズ6インチx9インチを選択したとき80ページでした。白黒印刷で1冊2.15ドルです。送料は到着日数で3通りありますが、標準的なもので100冊購入時1冊あたり1.6ドルです。意外と送料がかかります。

ロイヤリティは販売価格を18ドルに設定した時、米国Amazon 8.65ドル、eStore 12.25ドル、expanded Distribution(その他卸) 5.05ドルです。その他卸に出した時はロイヤリティが低めに見えますが、それは米国アマゾンのロイヤリティが逆に高いからです。

CreateSpace社は米国アマゾンと連携しているので、出版すれば1週間以内で登録され販売が開始されます。

日本での紙書籍の販売

Createspace社のプリント・オン・デマンドは日本アマゾンには提供されていません。出版してから2週間程度すると、書籍登録情報が日本アマゾンにも更新されて商品として表示されるようになります。このときCreatespace社の無償割り当てのISBNを使っていると、分類が洋書に、また出版社名はCreatespace社になります。もしも自分でこれらを設定したいなら、有償か自分で買い取ったISBNを使用します。

iBeaconハンドブックの場合、日本アマゾンに商品登録されてから1週間しない程度で卸業者が販売登録をしていました。最初は販売価格1800円だったのですが、そのうち1350円になっていました。

自分で日本アマゾンで販売する場合

著者自身が日本アマゾンで販売する場合、e託販売サービスなどもありますが、Createspace社を通じて日本アマゾンに商品登録されるので、販売手数料がより有利なマーケットプレイスで販売できます。マーケットプレイスの販売手数料は、1件あたりの成約料60円、手数料 15%です。

いちいち発送するのが面倒な場合は、フルフィルメント by アマゾン (FBA)サービスが利用できます。これはアマゾンの倉庫に商品を預けておき発送業務を委託するサービスです。フルフィルメントの利用料金は、倉庫に預けるのが 20cmx25cm0.5cmの書籍で2円/月、発送時の出荷作業料 86円 送料 55円です。これはiBeaconハンドブックでの値です。書籍サイズなどで変わります。

これらのフルフィルメントサービスの対象商品は本(和書)であり、本(洋書)は対象外になっています。ですから、CreateSpace社の無償ISBNを割り当てた書籍は対象外になります。もしも自分で日本アマゾンに出品する場合は必ず自分で取得した和書のISBNを、CreateSpace社の印刷サービス利用時に設定します。海外の業者は、日本のアマゾンに出品できますので、海外業者におまかせにするならば無償ISBNでよいでしょう。

日本で自分でISBN番号を取得するときは、あわせてJANコードも購入します。JANコードの説明には、一般書店での流通管理に必要なコードだとありますが、JANコードにはISBN番号をバーコード画像にしたものの管理の役割があります。

そのため、JANコードが不要なのは、書籍にISBN番号を付与するがISBNのバーコードは表記しない場合のみです。Amazonで出品するためには必ずISBNがバーコードで印字されていなければなりません。ですから、たとえアマゾンのみで販売するから流通管理としてのJANコードが必要ではない場合でも、JANコードの取得が必要です。

iOS8ぶっちゃけ雑談

2014年6月11日に大垣で開催されるWWDC2014ディベロッパ共有会 の下書きとして、 一般に公開されている部分を抜粋してブログに書いてみます。

じつは、iOS8で家電対応、はいはい家電メーカーが散々いままでやってきた分野ね、と思ってました。Bluetooth Low Energyも3年ほどやってきているので、その延長でお手軽BLE家電を皮切りに、昔から言われてきた未来を提供するのだろうなと。たぶん、ちがう。見た目はそう見えるのだろうけど、本質がなにか違う。

そんなところを考えていると、頭がパンクしそうなので、ぶっちゃけブログに書き出してしまおうと思った次第。

iOS8からの世界

長い文章読むの大変だろうから、要点まとめると:

  • iOSが人間やリアル世界のデータ蓄積ポイントになり(HealthKit)、逆にリアル世界にちょっかい出せるようになる(HomeKit)
  • 集積したデータは密度が薄いし人間に価値あると思わせるには加工が必須だから、データセンタ縛りになる。
  • AからBに、切り替えるような世界じゃない。データセンタが世界を覆う、どの世界に属するかは自分で決めるような時代がきた。中世の宗教のある世界っぽい。
  • Siriとか、そういうクラウドなところに自分の分身がいて、オートメーションしてくれる時代。ネットのあっちに自分の副脳がある感じ。それが当然の時代。
  • 機械知性がリアルに来るです。しかも、実質無償で。

書籍になりました

NDAしばりが開放されると、ぶっちゃけられます

iOS8のキーノートとセッション動画をずっと家にこもって1週間見てたら、いろいろ考えすぎて夜も眠れず睡眠不足になりそうなので、ここらでブログにぶっちゃけて一段落つけようと思う。今年は https://developer.apple.com/wwdc/ でセッション動画にプレゼンテーション資料までApple自体が公知にしているから、昨年までみたいに9月までブログを書くのはNDA的におあずけではないから、あそこにある資料の範囲で、ぶっちゃけてみよう。

たぶん、気が向くと書き足したり修正したりしてると思う

文章構造もない、ストーリーもなく、だらだら書き流してみようと思う。

7年前に登場したiPhone以上に、iOS8は社会を変えるのは確実だと思っている。だから5年後そして8年後に、今年の選択で自分の人生がどう変わったのか、今年の自分の視点はそのときどう変化しているのかを確認するために、iOS8登場時点で自分が気がついたこと、思ったこと(妄想)を垂れ流しておく。

1ヶ月位は、気がついたら書き足すし、いろんな人と話して考えたことを散りばめていくから、9月まではあっちこっちで変更が入ると思う。それは、ぶっちゃけ、しかたない。

日本がとかいう芸、もう飽きたので

iOS8は、HomeKitとか、だれが見ても理解できる形の新方針が出てきた。きっとこれから、日本の家電は、とか日本をネタに雑誌や新聞で記事が大量に書かれるんだろうと思う。ぶっちゃけ、もうその芸は飽きた。

ガラケー(文字数少ないからフィーチャーフォンよりガラケーと書くことにする)の時代からiPhoneの時代に切り替わる初期の時期は、ガラケーうんぬんって言う人いたのかしらん。自分のときは、自分の目の前にあるiPhoneを触って、その感動で胸いっぱいでそれを語るのに忙しかった気がする。そのときの、ぶっちゃけをブログに書いておけばよかったと、ちょっと後悔している。

日本の既存の販売高のあるところ、例えば大手の家電や車の製造会社(あえて、メーカーという表現は使わず製造会社と書きたいところ)を材料に使うと、一般向けの話題として買ってもらえる記事になるのかもしれない。それは、ガラケーとiPhoneへの推移と国内ガラケー製造会社がAndroidスマートフォン製造会社になろうとして、結局撤退した実例があるから、それを引き合いに、そら、日本に黒船が来たぞ、と叫ぶと衆目が集まるだろうから。

IoTとかいうけど、データはどこに保存するのよ

IoTが〜、ものがネットに繋がるとかいって、半導体とか通信機器のハードウェアの製造会社がフォーラムを開催したりしているけれど、ああいうのを見るたび思っていた。“その大切な、命よりも大切なデータはだれがどこに保存するのよ。” データが命の時代に、そこが不透明なまま、ネットワーク機器を売りつけようとして売れるのかしら。

iOS7でCarPlayが入ってきたけど、ぶっちゃけ、オーディオとナビ画面をコンソール表示するだけなんてカーナビの出来損ないをiOSにやらしてどうするんだろうと思っていた。

でもiOS8で、HomeKit、Healthが入った。インターネットに接続して価値があるモノは、車(その国の輸送能力把握)、人(健康状態把握)、家(住環境把握)。それをカバーしちゃうなら、CarPlayも納得。とりあえずその場に、何かの理由をつけて設置さえしておけば、それが自動でGPSデータをiCloudにあげる状況になるから。

Internet of Thingsじゃない、iOS of Thingsだ。それなら、納得。携帯網に常時接続したセンサをもつ端末が、iCloudというデータの永続的保存先つきで、車と人と家に常時接続する世界。それならIoTだ。

“光あれ”

この世界を作った存在は最初に光あれといったらしい。IoTの話題は、自分がネットワーク上のサーバになったとき世界がどう見えるか、データがどの頻度でどうあがってくるかからスタートするのがいいと思う。 いろいろなデータがネットに上がってきて初めて、サーバにとって世界は、光あれ、となる。すべては見ることからはじまる。

iOS8、おもしろい

iOS8って、見てるととても面白い。音楽ストアとか動画のストアでコンテンツ販売とか、ブラウザゲームとか、ソーシャルとか、iOS7までいろいろ展開してきてるけど、その流れ自体はドコモのフィーチャーフォンとかDeNAとかのプレイヤが登場することで、戦略的には後追いだなって思っていた。でも、法人でも個人でも区別なく扱うし、情報の公開も区別がないという、フェアな世界だから、そこが素晴らしいなって思った。

いーびるうんぬんじゃなくて、世界に進出しようと思ったら、フェアだと思われる振る舞いしないと、受け入れてもらえないんだろうな。

iPhone登場して7年経つと、ネイティブにこの世界っていうティーンエージャーも多いんだろうな。テレビ電話なにそれ?って言われるけど、でもLINEを使っているみたいな。そういう感じで成熟しているし、これからも成熟し続けるんだろうなっておもう。

でもiOS8ではいった流れは、そういう成熟前、ちょっと日本で見たことない流れっぽい。

原理的に複製不可能な、世界にただ1つのiOSシステム

iOS7までだと、SiriとかAppStoreとかOSの更新のOTAとか、Appleが持っているサーバがなければiOSを使う快適さや意味がないって構造は、うまいなって思ってた。MS社のWindowsとか、設計当時にはネットがウェブとメールを見る程度の連絡回線でしかなかったから発想的にしかたなかったんだろうけど、単体で動作する独立して動作するように設計されたものは中国で散々海賊版が出回っていた。

単体で動作するデジタルなソフトだと、プロセッサで実行できるから原理的に複製可能。業務用でやってるような、USBドングルとかイーサネットカードのMacアドレスでラインセスデーモンを動かす形でも、中国あたりだとそれすらコピーを躊躇しないし。ってか、その認証部分をハックして無効化したのを売るとか、技術力はあるんだなとか、もう変な感心するくらいだし。

単体で動作するものは、原理的に海賊版が作れる。たとえそれが絶対に外部からデータを読み出せないように作ってあったとしても、極論、同じ振る舞いをするものをゼロから作ることすらできる。設計目標は目の前にあるのだから、無駄なこといっさいせず完成品めざしてまっしぐら開発は、けっこうはやい。

iOSのSiriあたりで、おー本体で動作させるんじゃないんだ、認識エンジンくらいなら単体メモリに収まりそうだけど、とか思っていた。iOS8で、さらにそれがクラウドの向こう側。アプリの動作すらAppleのiCloud接続前提になったら、もう本体はAppleのサーバただ1台。

いままで8億台のiOSデバイスが売れたそうだけど、iOS8で、1台のAppleのiCloudと、8億台のアクセス端末というのがiOSのシステム。iCloud、Siriとか含めて、コピーできる? むりだよ。1つのアプリの制約なく使えるデータ容量上限値が、“ペタバイト"だよ、10^15だよ。1つのアプリの上限がそれ。いま20万アプリあるそうだから、ペタの1つうえって、エキサバイト。そんな規模のシステム、クラックしてデータひきぬけるわけがないし、同じシステム構築とか原理がわかっていても、規模と蓄積学習データの規模がすざましすぎて、できるとわかってても、原理的に実行不可能。

最後に出てくる、Googleの自動運転もそうだけど、いまどきの米国から出てくる便利アイテムって、単体動作しないよね。いや、単体でも動作するんだけど、ネットから切断した状態では意味を成さないように最初から組まれている。それは、たしかにそうとしか作れないという合理性なんだけど、それが世の中にでると、例えば単体で使ってるけどAppleIDをアカウントBANされたらどうなる?的な状態なんよね。

中国が海賊版を作れない世界。もしも海賊版を作るなら、いまTwitterやFacebookのコピーサービスを展開しているように、“国レベル"で海賊版づくりと、サービス利用を推し進めないと無理な時代。やっぱそうみると、中国って、国レベルで海賊版をやりつづけてきてるんだなって思うと、合理的だし賢いね。

iOS8のプライバシー

もう、プライバシーのキーワードでWWDC2014の動画を全部見るべき(むっさ時間かかるから、自分は見ないけど)と興奮するくらい、プライバシーという単語が重要だし、キーノートやiOS8と多分Appleのデータセンタすべての設計と実装に、プライバシーが一貫して入っているんだろうと思った。きっとAppleの会社の壁には、ぷらいばしー、と大書してあるに違いないと思った。Appleの会社に入ったことないけど。

プライバシーは私生活上の事柄の情報、自分に属する、あるいは情報だけを見て自分と特定ができるもろもろの情報すべてかなって思ってる(専門用語は辞書ひけよ)。iOS8を通して、アプリはプライバシー情報にアクセスする機能が使える。例えば、連絡帳のデータを参照するとか。そういうのはiOS7までは参照させるしかなかったから、ユーザに認証ダイアログを出してOKをもらう、という実に言い訳めいたアトモスフィアの実装をしてる。

この実装はiOS8でも今の見た目同じだし、1週間後に"ほんとに許可しつづけるの?“とiOS8が勝手にユーザに再度認証確認をする、うざったいことこのうえないおせっかいさで、さらに強化までしてきてる。でもこれ、iOS7からの盲腸だなって思った。

iOS8のEULA全文読み通そうイベントとか、むっさおもしろそう

iOS8で健康データ扱いが始まると、エンドユーザライセンス(EULA)の文面はどうなるんだろう? いままでのiOSのEULAを全文読む人もいないだろうし、いちどiOSのEULAを全文読み通す会とかします?とか言う雑談がでてた。iOS7とiOS8とのEULAの項目の違いとかむっさ興味がわく。

健康データだけだと、いまは自分の端末に保存、その端末に保存されたアプリが1つのデータベースとして参照という、利用するのはユーザ個人に閉じてて、アプリで連携することはあっても、外部から共有とかはないはずだけど、そのアプリがアクセスする1つとっても、国ごとに様々な個人情報保護法案やら慣習を包括する世界に1つのEULAなのか、それとも国ごとに項目が分岐するのかとか、興味がわく。

iOS8で、CloudKitという、1つのアプリが1つのpublicなコンテナをもてる仕組みも入ったから、それの扱いもEULAで追加されてそう。

プライバシーとセキュリティ

セキュリティを家の鍵に例えよう。田舎って鍵かけるとこ、すくないらしい。プライバシーがないからかもね。でも、プライバシーがあるところ、人に見られないようにする処置をする必要があるところは、田舎でも鍵をかけてると思う。都会はいわずもがな。

プライバシーとセキュリティって、並べて書くけど、プライバシーの確保のために、セキュリティがあるんやろうね。こう、プライバシーな情報がそこになければ、うん?見えちゃってた、あぁごめんごめん、とかで済むけど。

むかし、Windowsを使ってる部署で、ネットワーク共有ドライブに奥さんとの秘密の交換日記的なファイルをおいている方がいて、その部署の残りの人はみんな気づいてるんだけど、誰が言い出すのさ?で放置状態になってたことがあったん。あれ、きっついわ。本人以外全員知って、確認のために、見ちゃってるという。

プライバシーがあるところ、セキュリティがいる。カギがかかること、カギがかかっていること、自分以外にカギがひらいていないこと、そのカギがかかっているとカギを信じられること、それって信頼の基礎として、大切で必要で不可欠。それは、自分がカギがかかっていると信じてたのに、実は設定ミスで公開されてたとか、そういう凡ミスに分類されるありきたりのミスですら、見過ごすことができない程度に、せきゅりてぃー、たいせつ。

プライバシーの情報を持っているのは、どこか

基本に戻ってゼロから考えてみよう。プライバシーの情報を持っているのは、現代はどこか? iOSデバイス? それはiOS4まではそうだった。2011年のiOS5からはいったiCloud、いまはプライバシー情報は、Appleのデータセンタにあり、手元のデバイスのデータはそれの同期したキャッシュにすぎない。iOSデバイスが壊れても新品にアカウントでログインすれば再現されるけど、Appleのデータセンタが吹き飛べばそうはいかない、なら本体はどっちだ?という話。

HomeKitの概要

2014年6月11日に大垣で開催されるWWDC2014ディベロッパ共有会 の下書きとして、 一般に公開されている部分を抜粋してブログに書いてみます。

iOS8で導入されたHomeKit

iOS8はiOS7までになかった多くのAPIとフレームワークが追加されました。そのうちHomeKitおよびHealthKitは、 今までのアプリケーションで完結するフレームワークと異なり外部機器との連携前提で初めて価値をもつ毛色の違うフレームワーク(あるいはサービス)です。 開発者の視点からHomeKitの概要をまとめます。

HomeKitの資料

HomeKitの専用のページが公開されています https://developer.apple.com/homekit/ 。 このページにはHomeKitが何かを詳細に解説しています。その内容はWWDCのプレゼンテーション内容と同じです。 HomeKitに対応するハードウェアを開発したい人向けに問い合わせページがあります。

iOSアプリケーション開発者向けのフレームワークとクラスのリファレンス・ドキュメントはまだありません。 Xcode6betaにあるHomeKit.frameworkのヘッダファイル(とそのコメント)を読むしかないです。 サンプルプロジェクトは公開されたものはないようです。

WWDC2014のHomeKitに関するセッション

WWDC2014 https://developer.apple.com/videos/wwdc/2014/ でHomeKitに関わるセッションは次の2つです:

  • Introducing HomeKit, Session 213
  • Designing Accessories for iOS and OS X, Session701

最初のIntroducing HomeKitは、iOSアプリケーション開発者向けのHomeKitフレームワークの解説です。HomeKitのコンセプトと特徴そしてアプリケーションのAPIを解説しています。次のDesigning Accessories for iOS and OS Xの中では、HomeKitに対応するハードウェアの概要が解説されています。

HomeKitを構築する周辺機器とiOSアプリケーションは、HomeKitフレームワークを通してやりとりするので、お互いの詳細仕様まで知らなくても操作ができます。ハードウェアとソフトウェアという分野の異なる、したがって担当者も異なるもののセッションは別にしたのでしょうか。

HomeKitの概要

本家 https://developer.apple.com/homekit/ の概要を読むほうがよいと思いますが、2次資料として私が理解した内容で再構成してみます。

HomeKitは、Appleの Home Automation Protocol (HAP) と iOSデバイスをシームレスに統合します。ホームオートメーションに新たな強みをもたらすでしょう。

iOSアプリケーションに公開されたAPIは:

  • HAPに対応した機器をiOSに登録する、登録を削除する。
  • iOSに登録されているHAP対応機器をiOSアプリから操作する。
  • 機器からの変更通知を受け取る。

です。

iOSデバイスには1つの共通の機器登録データベースがあります。iOSアプリケーションはHomeKitを通じて、そのデータベースの変更や参照ができます。

Siriを通じて、音声コマンドでHAP対応機器を操作できます。Appleがすでに定義している機器の種類および動作、例えば電球と点灯のオンオフ、はデフォルトでSiriが理解できます。iOSアプリケーションがコモン・データベースに、電球とその点灯機能を登録していれば、(実際の音声コマンドがこのようなものかは、まだわかりませんが)“電気をつけて"といえば、Siriを通じてiOSデバイスが電球を点灯させます。

HomeKitフレームワークの構成

HMHomeManager

コモン・データベースのエントリポイントです。HMHome の生成/登録/検索/削除を提供します。 家は複数設定できます。そのうち1つはPrimary homeとします。例えば、母屋と離れ、あるいは別荘があるならば、母屋をPrimary homeに設定する使い方でしょうか。

HMHome, HMRoom, HMZone

HMHomeは家を表します。HMRoomは部屋を表します。HMZoneは部屋の集合を表します。HMZoneは、例えば1階の部屋の集合を登録して"1階"という名前をつける、使い方をします。

この3つのオブジェクトには、割り当て時にはユニークな名前をつけます。Siriはその割り当て名前を参照します。“自宅の1階の電気を消して"と指示を受ければ、自宅と命名されたHMHomeの1階と名付けられたHMZoneを参照して、そこに登録されたHMRoomの照明それぞれをオフします。

HMAccessory, HMService, HMCharacteristics

HMAccessoryは物理的なデバイスに対応します。例えば、電球、ドアロック、エアコンなど1つ1つの装置を表します。HMAccessoryは必ず部屋に属します(そう設定します)。HMHomeに属することもできますが、その場合はHMHomeがもつ内部実装の特別な部屋に属します。HMAccessoryは、名前をつける事で唯一に識別できるようにします。HMAccessoryをとおして、現在の状態、動作指示値の取得ができます。

大垣第4回iBeaconハッカソン

第4回iBeaconハッカソン

iBeaconは、Apple社がiOS7で導入した位置と近接検出技術です。 iOS:iBeaconについて 昨年12月に初めてのハッカソンを開催してから4回目を数えるまでになりました。 ハッカソンは、“ハック"と"マラソン"を組み合わせた造語で、開発者やデザイナが集まり集中的に共同作業をするイベントを表す言葉です。

第4回目を数える大垣iBeaconハッカソンは、「図書館をハックしよう」をテーマに情報科学芸術大学院大学[IAMAS]の附属図書館を舞台に開催されました。

Facebbok iBeaconハッカソン4のイベントページ

これまでのハッカソンは1日のイベントでしたが、4回目は初めて1泊2日のハッカソンとなりました。年度初めの4月1日から2日という参加しづらい時期でしたが30名弱が参加されました。

参加者は、実際の図書館とその利用者や司書の動きを観察し、インタビューを実施してその場に適したアイディアを出して、それに合わせたビーコンの設置およびアプリケーションの開発を行い、デモンストレーションをするという、高密度に詰め込んだ過酷なハッカソンでした。

自分たちでビーコンの設置から行うという実務的でビーコンの本質を理解しなければクリアできない設定でしたが、参加者の方々のレベルと理解度が高く素晴らしいプレゼンテーションとデモンストレーションがおこなわれました。

第4回目もビーコンは(株)アプリックスから提供を受けました。

プログラム

ハッカソンは4月1日から2日の1泊2日のプログラムでした。1日に観察とアイディアスケッチを行い、その夜は懇親会、翌2日に実装およびプレゼンテーションを行います。

4月1日

  • 13:00〜14:00:イントロダクション
  • 14:00〜16:45:エスノグラフィー(民族誌調査)
    • 利用者およびスタッフの動きを観察(可能なら参与観察)
    • 観察を元に気づきをチームごとに集約して分析
    • 図書館長およびスタッフへのインタビュー
  • 17:00〜19:00:ビーコン設置体験
  • 19:00〜19:30:軽食
  • 19:30〜21:00:アイデアスケッチ
  • 21:00〜23:00:懇親会

4月2日

  • 09:00〜12:00:実装
  • 12:00〜13:00:昼食
  • 13:00〜14:00:体験
  • 14:00〜15:00:まとめ、解散

イントロダクション

イントロダクションのプレゼンテーション資料です。

チームのプレゼンテーション

Aチーム

iBeaconで図書館をもっと楽しく、がテーマです。

図書館は、真面目、静かというイメージがあります。司書の方々にインタビューをすると、書籍の購入にどう予算を割り当てるかなどの泥臭くリアルな業務がそこにはあります。図書館に来た方に、こんな書籍はどうでしょうとレコメンデーションをしても拒否されるものは拒否されます。そこで、俺の司書、私の司書。ゆうこさん、まさのりさん。のイメージをたてました。

ユーザは図書館のアプリケーションをインストールしているとします。

入館時にアプリケーションは入り口に設置されたビーコンに反応します。図書館のサービス対象は、例えばその都道府県に住んでいる人が対象であったりと、図書館ごとに異なります。そこで図書館に入った時点で、その図書館の登録証があるか/ないかで、アプリケーションの振る舞いを2つにわけます。

登録していればその利用カードをアプリケーションが表示します。図書館ごとに発行されるカードを持っていなくてもiPhoneにまとめておいて、その場でカードが出てくるという体験です。もしも登録をしていなければ、自分がその図書館の利用対象者かどうかを判定します。利用対象であれば登録案内を表示して、初めて利用する方の登録手順を聞いて登録作業をするストレスと司書の方の登録作業の手間を軽減します。

館内に入ると、カーリルのサービスに登録している自分の読みたいと思った本と館内の蔵書を照合して、自分が読みたかった本がどこにあるのかを教えてくれます。

書架には分類コードが振られていますが、一般利用者にとってはその分類はわかりづらいものです。 アプリケーションには本の表紙を画像リストで表示します。

また知りたいことはわかっていても、そのテーマの書籍はいくつもあったりします。 どの本も同じように見えるとき、どれがわかりやすのか? と思います。 それらの本を読んだ人でないとわからないことや、その図書館で読んだ人達の評判をピックアップして推奨をしてくれます。

Bチーム

チームBは、ひらけごま、学生とかが秘密の質問を答える場面を想定しました。

図書館はいろいろな人が利用するイメージがありますが、今回のハッカソンの図書館はIAMASに関係する人が特に利用する図書館です。(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]の附属図書館は、岐阜県に在住の方であればどなたでも利用できる図書館です。閲覧および貸出には利用者登録が必要です。)

そこで関係する人があえて入館する仕組みとして、入り口においたビーコンに反応して、アプリケーションは"おまえは誰だ?“という問いかけを出してきます。例えば、小林先生の今日の服は何色だったか?のように、IAMASにいる人ならばわかる質問を投げかけてきます。